軽井沢の土地探しのポイント ~土地によって違う建築にかかる費用 地域選び~
設計・建築のヒント
軽井沢に別荘がほしい、軽井沢に移住したい!
まずは土地探し・・・と思ってもどんなことをポイントに決めればいいか分からず
お困りの方が多いのではないでしょうか。
土地選びの要件はたくさんありますが、軽井沢で土地を決めるときに気を付けたい注意点があります。
特に大きく3つのポイントを意識しておくことが必要です。
●選ぶ土地によって、建てるための費用に差があること
●別荘の場合は別荘地の管理費用や土地の維持管理など、建ててからの費用も考える必要があること
●定住・二地域住居で考える エリア選び
ポイントをまとめてみましたので土地選びの参考にしてください。
軽井沢近隣地域に建築する際に
土地によってかかる費用
豊かな自然にほど近い軽井沢では、
別荘・住宅を建てる前に準備が必要なことも
少なくありません。
傾斜があったり、樹木があったり、
土地の整備が必要な場所があります。
<地盤改良>
地盤の状況により地盤改良が必要な場合、建物の規模や地盤の状況によりますが
一般的に地盤改良費として100万~200万程度必要な場合があります。
改良方法にも種類があり、費用も違います。
軽井沢は改良が必要な地域が多く、
その土地に適した方法や自然に優しい改良方法などありますので、
御見積や建築の際にご相談ください。
<下水道地域か 浄化槽地域か>
下水道地域の場合、下水道を敷地に引き込むために、
下水道受益者負担金が必要となります。
土地面積により算出され、土地の面積1平方メートル当たり600円を
町に一括または3年分割で納めます。
下水道料金は上水道の使用量に連動してかかります。
軽井沢の中心部から離れた地域は浄化槽地域がほとんどです。
浄化槽の場合、建築時に浄化槽代金および設置費用(個人の場合は助成金あり)と
浄化槽協会費がかかります。
建築後は、下水道料金の支払いがない代わりに、
定期点検・検査と指定業者による年1回の清掃が義務付けられており、
管理費用がかかります。
<その他にかかる費用>
・傾斜地の場合 プランにより整地・基礎工事代が高額になることがあります。
・樹木がある場合、伐採費用が思ったよりかかることがあります。
・既存の古家ありの場合、井戸がある場合、解体費用がかかります。
・別荘地などの場合、建築の際に管理事務所に対し建築工事負担金がかかる場合があるため、
建築費がその分上がる場合があります。
・霧が多く湿気が多い地域などの場合、
建築会社や工法によっては、基礎高の検討や建築計画自体への工夫、
建物の仕上げ材料選定、対策する設備機器などが必要な場合があります。
上記のような費用がどのくらいかかるか、
土地を決める前に、地元の不動産屋さんや建築会社に
その土地ではどんな準備が必要そうか確認してみるのが良いでしょう。
土地の管理費
建築後、建物の維持管理の他に、軽井沢において土地の維持管理に
どのくらいの費用が掛かるかも検討しておくと良いでしょう。
<管理費>
検討中の土地が「管理別荘地内」ということがあります。
管理別荘地内の場合は、除雪など道路の管理や、
管理事務所で様々なサービスを提供してもらえるところもありますが、
その管理料が必要な場合があります。
別荘地の場合は 水道も町営水道でない場合もあり、
その場合は水道料金体系も違いますのでご確認ください。
<雑草や樹木の管理>
土地が広いと、草刈りの手間や樹木の定期的な剪定など管理が必要です。
広い庭や、木々に囲まれた軽井沢らしい森の中など、
あこがれの別荘や移住も、
実際、草刈りは自分で管理できるか、傾斜地の場合の樹木の管理はどうするか、
事前に検討しておきましょう。
定住や二地域居住の場合どの地域に住むか
定住や二地域居住を検討されている場合、
日常生活に関わる場所がどこにあるか、確認しておくことが重要です。
<アクセス・移動方法>
買い物、病院、学校、図書館、児童館、公民館、公共入浴施設など
じん芥処理場とゴミ捨て場
(町内に26ヵ所しかありませんので徒歩で行けないところも多いです)
車で移動するから大丈夫という方も、
けがなどで車を利用できなくなったとき、
将来、年齢によりまた障害など車で移動できなくなったときに移動手段をどうするか。
お子さんがいらっしゃる場合は、
送迎なしで、小中高生が通学や習い事、遊びに行くときに
交通手段があるか、ないかは意外と重要です。
タクシーは都心に比べて移動距離が長い分高額なので
お子さんに、また車のない方が日常使いは難しいかもしれません。
しなの鉄道の他、バスの便が使えるかどうか、
バス停の位置や時刻表も大まかに見ておくと良いでしょう。
定住の場合は特に、渋滞シーズンのアクセスについても、
混雑しない迂回路があるかどうかも確認してみてください。
町内の移動は、
町内循環バス、西武バス、草軽交通、軽井沢交通バスなどのホームページ参照ください。
2023年10月から、
住民・別荘所有者向けのオンデマンド交通「よぶのる軽井沢」が開始されるので、
対象地域の方は少し便利になります。
事前登録が必要になります。
運行地域や時間は町のホームページをご覧ください。
(テスト期間が終了し2024年4月から廃止されました。2024年4月からは「GOアプリ」を利用した日本型ライドシェアタクシーの導入が始まっています。)
<地域、エリアの特徴>
●子供・PTAのイベントが地域や学校によって異なります。
小学校は学校によって遠足の行先が違ったり、
地域の伝統行事への参加や、研究やスポーツ、音楽など、特徴ある活動もあります。
町の小学校のホームページに特徴ある活動報告が載っていますので
参考に住む地域を考えても良いかもしれません。
(参考 軽井沢町くらしマップ に学区割りが載っています)
●大人が参加する地区活動は、住む地域ごとに清掃活動や交流会などがあり、
消防団などが活発な地域もあります。
●夜や、夏のように賑わっていない時期の冬季の雰囲気を見てみるのも参考になります。
✓ 暗すぎたり、人気(ひとけ)がなくて淋しくないか
✓ 定住の方が近隣にいない場合は、除雪状況はどうか
✓ 葉が落ちた後の、木々の間からの景色
✓ 近隣窓からの目線
などもチェックポイントです。
●ハザードマップの確認
傾斜地の場合 土砂災害警戒区域、浅間山 融雪型火山泥流の警戒地域に
かかっている地域もありますので、町のホームページ情報も参考にしてください。
理想の別荘・移住ライフのために
土地を決めるにはいろいろな検討項目があります。
土地勘がなくてよく分からないという方も、何度か軽井沢を訪れている方でも
地域のことは分からないことがたくさんあります。
地域エリアの特徴などは、地元の不動産屋さんか、セイケンハウスにも軽井沢の土地や生活を知るスタッフがいますので、ぜひ聞いてみてください。
また土地を決める前に、建築家目線でのアドバイスと、その土地を活かす設計についてもお気軽に一度ご相談ください。建物の費用は建築会社によって差があるので、土地、建物、諸費用など住むまでのトータルの費用を考えて土地予算の検討をおすすめします。