
軽井沢の林に建つかわいらしいその家は、まるでおとぎ話に出てくるよう。
木の扉をそっと開けば、アンティークテーブルの向こうから、珈琲豆を挽くカラカラという音とやわらかなクラシック音楽が重なって響いてきます。
ここにお住まいの吉住富美子さんが、軽井沢での生活を夢見て、東京から越してこられたのは3年前。以来、お気に入りの家具や絵に囲まれ、自然の光と風に親しみ、訪れる人と共に語らう生活を何よりも大切にして、日々を過ごされています。
そんな、優雅で芯のぶれない生き方を、そっと守り包んでいるのがセイケンハウスの家。
吉住さまがどのようにしてセイケンハウスと出会い、家づくりを進められたか、そして今のお暮らしについてどうご満足いただいているか、セイケンハウス社長・大森との対談で改めてお話していただきました。
まずはセイケンハウスさんとの出会いをお聞かせください
吉住さん : 土地を探してくれた不動産屋さんから、いい家を作る人を知っているからと、ご紹介してもらったんです。その不動産屋さんも熱心でとてもいい方でしたが、大森さんいお会いしたら更にいい方で(笑)。真面目そうな、やさしい人だったので、ひと目で安心してしまいました。
最初は女のひとり暮らしだから構えるところもあったのだけれど、そんな心配も吹き飛んで。
大森社長 : 土地をご案内したのは、高校時代のバスケ部の後輩なんですよ。
吉住さん: 冬でもランニングシャツ1枚で過ごせる家ですよって、その方に言われて。その通りでした。いいご縁がつながったのね。
以前は東京にお住まいだったんですか。
吉住さん : 出身は博多ですけれど、東京も長いですね。賑やかなところばかりに住んでいたから、軽井沢に引っ越すっていうと皆に驚かれました。でも、ここで暮らすことは長い間の夢だったんですよ。
大森社長 : 東京にいらした頃も、軽井沢は何度も来られていたんですよね。
吉住さん : 軽井沢が大好きで、仕事仲間たちと遊びに来るたびに、どこに住もうか夢をふくらませていました。別荘も考えたんですけれど、行ったり来たりするより、建てた方が気楽だからと思い切って東京のマンションを処分することにしたんです。
オフホワイトの壁とシックな茶系でまとめた梁、柱がアンティークの家具にしっくりとなじむ。吹き抜け部分には天窓からほどよい自然光が差し込んでいる
設計段階でのご要望やセイケンハウスさん側からのご提案を教えてください
大森社長 : 間取りなどのご要望はありませんでしたよね。もともとアンティークの素敵な家具やインテリアをたくさんお持ちでしたので、それに合う家を、とだけ言われました。
吉住さん : 狭くていいから、細かいところにお金をかけて、かわいい感じにしたかったんです。階段に曲線をつけてとか、デッキはもっと広くしてとか、後からいろいろ言ってしまったので、困ったんじゃないかしら。
大森社長 : ご自分の世界観がちゃんとある方なので、たとえば壁や梁の色でも迷われることがなくて、かえって仕事は楽でしたよ。ご自身のこだわりや世界観を表現できるように、こちらも応えていくのがとても楽しかったです。
吉住さん : 東京のマンションにも何度も来てくれたのよね。実際のお住まいを見せてくださいって。
大森社長 : それでイメージが固まったというのもあります。半年という短い期間で設計できたのも、最初にしっかりした吉住さんのイメージがちゃんとあったからです。
吉住さんのお気に入りの場所はどこですか
吉住さん : この家の全てですかね。お友達が来てくれたらリビングのソファで緑を見ながらコーヒーを飲んで、夜はジャズを流して薪ストーブの前でワイン。この家に住んで3年になるけれど、毎日が楽しくて、あっという間でした。
大森社長 : 吉住さんはお友達をつくるのも上手ですからね。でも薪ストーブ、大変じゃないですか?
吉住さん : 全然! とっても楽しいわよ。散歩に行くと、これはよく燃えそうだなんて、あっちこっちで木の枝を拾ってきちゃうのよ。火が燃えているのを眺めてぼーっとしているなんて、最高の贅沢だと思う。それに、お風呂場も気に入っているの。
大森社長 : バスルームの扉は小諸の建具職人さんにお願いして作っていただきました。
吉住さん : ステンドグラスが入っていて、とてもかわいいのよ。
吉住 冨美子様とセイケンハウス社長大森。楽しい時間に話もはずみ、この取材は予定時間を大幅にオーバーしてしまいました
朝5時半には起きて窓を開けるという吉住さん。ベッドルームの窓からは広葉樹の林と草原が見え、時にはキジも飛んでくるそう
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| 梁や柱はスミがけから組み立てまで、すべて職人の手加工。1本1本の木のくせを見ながら、一番ふさわしい場所に使うので、しっかりとした造りが実現できる | 生活動線を1階にまとめ、2階の2部屋はゲストのために用意した。まるでヨーロッパのB&Bホテルのような佇まい | 造りつけのシンプルなキッチンは、当初の設計からさらに幅を広く取って動きやすい造りに |
軽井沢では冬のメンテナンスが大変と聞きますが、その点はいかがですか
吉住さん : ご近所の方も心配してくださるんだけど、冬だからって心配したことないわよ。本当に温かくて、薪ストーブと電気絨毯だけで過ごせるの。電気代もほとんどかかっていないわ。
大森社長 : 凍結防止帯や水抜きのいらないオリジナル工法がうちの特徴ですから、結露もほとんど出ないはずです。
吉住さん : 毎朝窓の水滴を拭くのが大変っていう奥様がいらっしゃって、あら、私そんなことしていないわって、初めてセイケンさんのありがたさがわかりました(笑)。それに、何もなくても、しょっちゅう来てもらっているんですよ。
大森社長 : コーヒーをいただきに来ている感じですよね(笑)
吉住さん : もう家族みたいなものですもの。建てた後もいろいろ見てもらえて安心しています。家の中を変えていただいたこともあったかしら。
大森社長 : この前は、リビングの入口を引き戸からドアに変えましたよ。
吉住さん : そうそう。いやだ、忘れてた(笑)。将来のことを考えてと引き戸をご提案いただいたんですけど、私はドアの方がかわいらしいんです。やっぱり自分のイメージを優先したくて。でも、これは無料でやっていただいたのよね。
大森社長 : それ以上に、わが社の広報窓口として、吉住さんにご協力いただいていますので(笑)
このご自宅を見てから、セイケンハウスさんにお願いされる方が増えていると伺っています
大森社長 : 検討中のお客様を吉住さんのお宅にお連れすると、ほとんどの方が気持ちを固めてくださるんです。20名近くご案内して、半数は決まったんじゃないでしょうか。
吉住さん : とても素敵な家を建てていただいたんですから。モデル住宅みたいにどんどん見せてください。来てくれた人がほめてくれるので、私もとっても嬉しいんですよ。以前は住宅のプロという方も見えて、しっかりした仕事をしていると驚いていかれました。予算を聞いて余計に驚かれたんじゃないかしら。
大森社長 : ここを手掛けたのがきっかけで、わが社もプラスアルファの提案力を付けられてきた気がします。これまでも機能的な部分ではかなりのノウハウを持っていたのですが、吉住さんのお家を建てさせていただいたことは私たちにとっても「お客様に満足いただける家づくり」についてさらに一歩深く考えるきっかけをいただけたんですね。一人ひとり、こだわりのあるお客様のさまざまなご要望に対応できるよう、より広い範囲で勉強するようになりました。
吉住さん : これからもどんどん皆さんをお連れしてくださいな。家を建ててからも立ち寄ってくださる方もいらして、私も楽しいんです(笑)。
テラスへの広い開口部には観音開きのガラス扉を採用。緑の窓枠が外観に映える
夕暮れになると家の灯りがあたたかく燈って、軽井沢の自然とやさしく調和する
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| 花より緑が好きという吉住さん。ポール・スミザーの庭に倣った、自然そのものに溶け込むアプローチが玄関へと続く | 水回りは青い小花柄でかわいらしくまとめた | ストーブ脇のキャンドルが並ぶ小窓は大森社長から提案したもの。「最初はいらないって言ったんだけど、これで雰囲気が明るくなったわ」と吉住さん | 西側に設けたバスルームは日照のおかげで湿気がこもらない |